かまくら散策 『 妙本寺 』
鎌倉に引っ越してきてから、日常にお寺や神社に立ち寄ることが多くなったように思います。夕飯の買い出し途中少し時間があくと、なんとなく寄ってみたり。その中でも定期的に立ち寄ってしまう大町の「妙本寺」をご紹介します。
妙本寺は鎌倉時代に活躍した比企一族の邸宅跡に建てられたお寺で、日蓮宗の霊跡本山になります。
まず入口には金色のきりっとした文字の寺額「妙本寺 」が迎えてくれます。
そのまま進んでいき、杉林の中の階段を登っていきます。林の中なので少し薄暗く、しっとりとした緑色が深く目にも綺麗です。その先に開けた境内空間が現れます。林の閉ざされた空間から突如現れる広い空間。そのギャップに圧倒され、再訪してしまいます。初めて伺った時は他に誰も訪れている人がいなくて、その空間にただ一人。そのスケール、風に揺れる緑の音、鳥の声すべてが調和されていたのを覚えています。
本堂も大変立派で、写真で見るよりも実際は大きいです。そして柱などには緻密な彫刻が施されていて楽しませてくれます。
境内には、小林秀雄と中原中也が見たカイドウの木や、ウメの古木が立っています。この時期はまだ咲いていませんでしたが、黄色が綺麗で香りもよいロウバイが咲いていました。
蜂の巣跡もよく見ると面白かったり。
お寺に立ち寄る感覚と美術館に立ち寄る感覚は、少し似ているなあと楽しんでます。
これからウメの時期、それからサクラ、そしてカイドウ、
wocashiにいらした際にぜひ鎌倉散策をお楽しみ下さい。
wocashi 高橋